9月21日、大学・大学院を通じてお世話になった恩師、神野明先生の突然の訃報に接しました。
体調を崩されていることは伺っていたものの、こんなに早くお別れが来るとは、思いもよらないことでした。
昨日・おとといの通夜・告別式の間、流れていた先生の録音を聴きながら、何て温かな音色なのだろう…と、改めて思うのと同時に、もう二度と生演奏が聴けなくなってしまった、喪失感を感じていました。
よく言われる事ながら、音楽は消え行く芸術です。
一瞬にして、消え去ってしまう…。
けれど、これまで、今聞いている演奏が聴けるのは、これが最後だ!!と、思いながら真剣に聴いたことなんて、1度もなかったことを痛感しました。
ましてや、自分の先生ともなると、コンサートはもちろん、レッスンでもパラパラ弾いてもらえるので、それは、いつでも聴かせてもらえる、身近な演奏だったのです。
先生とは10年を超えるお付き合いで、温厚な人柄なのにもかかわらず、私は、実によく叱られ、更には生意気なことにケンカまでし、時には八つ当たりをされ…けれど、他の生徒さんと同じように、成長していく姿を何より喜んで下さる存在でした。
ですので、先生のことは、それなりに良く知っているつもりでいたのですが、最後の最後になって、全く知らなかった先生の一面に接することになりました。
1つは、クリスチャンであったこと。
それから、供花に集まった、沢山のお名前の中から、子供たちや地域の方々に音楽を広める努力を、いかになさっていたかを、改めて確認できたことでした。
思えば、先生のリサイタルは、マイクを持ち出して、曲目の解説をするスタイルが定番で、モーツアルト時代の衣装とカツラで登場して、お客さんを沸かせたもので、当時としては斬新なスタイルであったと思います。
現在、地域に根ざしたコンサートのスタイルを模索している私にとって、もっと・もっと具体的で建設的なアドバイスを受けられたかもしれない…という後悔の念と同時に、しばらくして落ち着いたら、先生の功績を整理して、そこに私でも出来ることを見出しながら、次の時代に繋いでいく努力をしたい…と、強く思いました。
直接アドバイスを頂くことは叶わなくなりましたが、これからも先生に教えていただいた、「音楽を愛する心」を大切に、励んでいきたいと思います。
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