| ピアニストのギャラ!? |
今時、法律事務所ですら「明朗会計」がうたい文句の時代…。 たまには、ギャラの話なんて、どうかしら!?
ただ、演奏家のギャラはピンキリで、「相場」はあっても「根拠」はイマイチな場合が多いかも? 売り上げから事務的な経費や交通費、その他もろもろを引いて、残った分をギャラに…といったところでしょうか?
演奏家の給与体系を考えると、固定給制の正社員というより、時間給で働くアルバイトや派遣労働者に近いのだと思うけれど、ギャラを時間給換算すると、たいての演奏家には不満が出るのです。 な・ぜ・か???? それは、「練習時間」の位置づけがあいまいだから…でしょう。
ところで、ここで思考を大きく転換してみましょう。 税務上、たいていの演奏家は時間給で雇われているのではなく、個人事業主…つまり経営者なのです!!!!
では、経営者にとって必要な能力は何でしょうか? いーっぱいある中でも、特に言うならば、それはやはり時代のニーズを読み取りながら、必要な設備投資を行うことにあるでしょう。
設備投資と言ってもイロイロ。 数年での減価償却を計上するコピー機のような物もあれば、10〜15年位かけて資金回収をしたのち、黒字転換を計るシステム開発やビル建設事業など、鉄道事業に到っては新規路線は30年位かけて資金回収するのだとか。
そこで、演奏家も経営者であるからには、事業の長期的な発展の為に、長期回収をも億さない大規模な設備投資をしなくてはいけないのです。
ようするに… 演奏家は、息の長いアーティストとして活動したいのであれば、目先のギャラに捉われず、膨大な時間と労力と金銭を、練習や勉強に捧げ続けなくてはいけないのです。たとえ、その結果が現れるのが10年、20年、30年先であったとしても・・・。
つまり、練習も勉強も、息の長い演奏家として活動するための、超・長期的投資で、それこそが「音楽に人生を捧げる」という生き方なのだと、気づいたのです。
告白すれば、これぐらいのギャラだったら、練習時間はこれぐらいに抑えないと割りに合わないと計算してみたり、練習などしなくても、それなりの演奏が出来ることを優れた能力だと考えたりしたこともあったのですが、ペンキを塗らずに放置した建物が10年・20年後に朽ち果てるように、努力を怠った演奏家も気づいたときはボロボロになっている…そうならないために、どんなに小さな舞台でも、どんなに安いギャラであっても、10年・20年先の自分に責任を持つために、全力で音楽と向きあっていきたいと、そう思うのです。
おまけですが、演奏家のギャラはお金だけで支給されるとは限りません。 音楽を通じて得られる経験と出会いの数々… カスミを食べて生きるわけにはいかないけれど、でも、お金では満たされない価値が、本当に存在することに気づかせてくれるのです。
で、演奏家のギャラの実情 うふふふ…そんな現実的な話は、夢を売る仕事には不似合いです♪
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